今回のコラムのテーマはサロンカラーと市販のカラーの違いについてです!
「美容室でカラーした方が良いと聞くけど、市販のカラー剤と何が違うの?」「市販のカラー剤でも綺麗に染まるしリーズナブル!」と考えている方もいらっしゃるかと思います。なので、今回は簡単にサロンカラーと市販のカラー剤の違いをお伝えしようと思います☆
① まずはカラー剤そのものの差について
髪の表面は通常弱酸性の状態で、アルカリ成分を使用することでキューティクルを膨潤させ、膨潤したキューティクルの隙間から染料が入り、髪がカラーリングされます。当サロンのカラー剤は、お客様の髪質やダメージ度合を考慮して選べるように過酸化水素濃度が2%~6%の薬剤が揃えられています。それを美容師の手で必要な部分に塗り分けるので、ダメージを必要最小限に抑えられます。更に、その人の髪の状態に合わせて何十種類もあるカラー剤から、時には何種類ものカラー剤を混ぜ合わせて理想の色まで仕上げるので、カラーの微調整は無限にできるのです。
市販のカラー剤は誰が染めても結果が出るように、1種類の薬剤のみで、主に髪の毛を明るくする(ダメージが強い)ものが大多数になります。なので、髪を明るくしないで良いところまでダメージが強い薬剤を塗布することになるので、髪の毛に負担をかけてしまうのです。また、市販のカラー剤はどんな髪の毛の状態の人(黒髪・ブリーチ毛など)でも、カラー剤に書いてある色になるように作られているので、美容室で使用している明るくするカラー剤よりも更に強めの薬剤を使用している場合がほとんどになります。
② 次にカラー剤の塗布の技術について
セルフカラーの場合には、自分で塗布をするのでどうしても全体にムラが出てしまいます。正確にいうと、髪の毛には明るくなりやすい部分と染まりにくい部分があるので、仮に全部均等に塗布できたとしても仕上がりにムラがでてしまうことになるのです。
サロンカラーの場合は美容師が、髪が伸びた部分と明るい部分、明るくなりやすい部分など様々な髪の状態に合わせて塗布するのでムラなく、均等に仕上がることになります。
自分でホームカラーをした際の失敗をサロンで修正して欲しいという要望が時々ありますが、ムラに染まった金髪や真っ黒にしてしまった髪色は、美容院に行けばキレイに直るかといったらそうでもありません。確かに美容師はムラを修正する技術は持っていますが、場合によっては1度では直せないこともあります。カラーを重ねることはそれだけ髪の毛に負担もかかりますし、枝毛や切れ毛が発生した場合は切るしか方法がなくなってしまうケースも考えられます。美容院ではカルテというものを毎回記入しているので、その日の施術内容やスタイル、使った薬や髪の毛の状態まで事細かに書いてお客様の髪の毛に責任を持って管理しています。
③ そして意外に大事なのがシャンプー!!!!
自宅でのシャンプーをするだけでは、カラー剤が残留しやすく、ダメージ原因や頭皮の荒れに繋がります!サロンでのシャンプーは、シャンプーする前に乳化という作業を行い、薬剤が残らないようにカラー剤をまずしっかり落としてからシャンプーをします。乳化とは、薬を頭皮から浮き上がらせる作業のことで、頭皮のダメージを減らします。また、乳化させることによって、色がしっかりと入り、色濃く色持ちも良くすることが出来ます。市販のシャンプーは洗浄力がかなり強く、仮にトリートメントを使ってもカラー色素をより早く落としてしまいます。サロンのシャンプーは、弱酸性に戻すことを目的としているものなので、マイルドな洗浄力で紙を優しく洗い上げ、ツヤのある髪を維持してヘアカラーの褪色を防ぎます。
Hair Salon eclat では、お客様の髪の状態をしっかりと判断させて頂き、適切な薬剤を使用しお客様のご要望にお応えさせて頂きます。セルフカラーのメリットもありますが、毎日人の目に触れる髪のことを考えるのであればぜひサロンカラーをお勧めします。